うつ状態とうつ病は違います

私は女性専門のメンタルセラピストなのですが、なぜか時々男性の方からの問い合わせがあります^^;

もちろん、お話を伺って、状態に応じて私でよろしければコーチングはお受けいたします。

ただ、前回の記事にも書いたのですが、男性からのお悩みはよくよく聞いているとほとんどの方がビジネスに関することです。

中には以前うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んでいた、と言う人もいるのですが、お話を聞くと今現在は別の会社に就職して、なんとかマネージャー(?)をしています、会社の業績がなかなか上がらなくてストレスがあります、とのこと。

この際、はっきり言いますと、心療内科や精神科などに限らず病院に受診すると必ず何かしら病名はつけられます。

私もそうでした。

場合によっては、軽い抗うつ薬のようなものも処方されることもあります。

ただ、以前うつ病と診断されて数年も経たないうちに社会復帰できているということは、あなたは多分ストレスから軽いうつ状態になっていただけで、うつ病ではないと思われます。

うつ状態とうつ病は症状が同じなだけに、紛らわしいのですが。。。

本物のうつ病の方は、数年で社会復帰できるなどということはまずありえないです。

私はそういう患者さんは1人しか見たことがありません。

しかも社会復帰までに10年以上の月日がかかっています。

うつ病になってしまうと、まず朝起きて、ご飯を食べて、夜になったら寝る、というたった3つのこれだけのことができるようになるまでに数年かかったりします。

睡眠薬を飲んでも夜に眠ることすら困難なのです。

(私が知っているうつ病の患者さんは、ほぼ全員が昼夜逆転して夜に眠ることが全くできてませんでした。)

そして生活のリズムがやっと作れるようになって、外出(はじめは近所を散歩する程度)の練習をして、外に出ることに慣らし(これも数年かかることがほとんど)、そうしてやっと精神科のディサービスなどで家族以外の人とコミュニケーションがとれるように練習していきます。

そこから社会復帰ともなれば、さらに何年かかるかわかりません。

しかも働けないので、その間は生活保護となります。

10年以上の年月がかかってやっと社会復帰できたのです。

うつ病というのはそれほどに大変な病気です。

診療報酬のために安易に病名をつけてしまう日本の制度もどうかと思います。

ただ、これが「日本」という国のシステムですから、私などの世間で40過ぎの道楽で開業したと思われている未亡人の私の話など政府がまともに聞いてくれるはずもありません。

企業へのストレスチェック制度も導入したようですが、これだけではカバーしきれないでしょう。

ですが、安易にうつ病という病名をつけられないようにするために、こういったストレスチェックのチェック表などを本屋さんなどで購入して、セルフチェックしてみるのも良いと思います。

1人で判断するのが難しければ、家族と一緒にするとか、または自費にはなりますが、私のようなセラピストやカウンセラーなどの専門家にチェックを依頼するのも良いでしょう。

社員が100人以上いる中小企業などだと、ストレスチェック制度の導入で保健師が入っていると思いますので、そちらに頼んでもいいと思います。

ストレスでうつ状態になるのは何も珍しいことではありませんから、気にせずしっかりと休眠、休養をとるように心がけるようにしてくださいね。


美しい人生のために。



Mayumi Grown Woman

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