肯定的な言葉を使う

基本的に人というのはものの考え方がネガティブな方向に行きがちです。

看護師の仕事をしていた頃に気がついたのは、病院で入院している患者さんや施設等に入所している利用者さんというのは入院期間が長ければ長いほど、周りの言動、行動に必要以上に敏感になってネガティブ思考になっていくということです。

それは退院して通院になっても続く人が多いです。

なので看護する側の人間は患者さんに対しての言葉かけにはとても気を使います。

病棟勤務していた頃、夜勤の時(確か2時か3時くらい)にどこかの病室から何かお経なのか呪文なのか?意味不明な言葉が聞こえてきて巡回に行くと、寝たきりで認知症のおばあさんがなにやらブツブツ言っていました。

不思議に思い「◯◯さん、どうしたの?眠れないの?」と聞いたら、どうやら若い頃に恨みを抱いていた人のことを夢で見て思い出したらしく。。。

「あいつを呪い殺してるところだからあんた邪魔!」

とすごい剣幕で怒鳴られました(笑)

(なに人を呪い殺そうとしてんの?アホかい、とっとと寝ろ。いや、むしろ寝てしまえ。)

と思ったものの、この手のタイプの患者さんは自分がしていることをヘタに「やめなさい」とか「ダメ」とか否定的なことを言うと余計に興奮してヒステリックになってしまうのを経験でわかっていたので私は

「呪うのは明日にして、とりあえず今日はもう寝なさいよ」

とだけ言い病室をあとにして放っておきました。

ようするにバリバリネガティブな満足感を先送りさせてあげたのです。

そうしたら、その1時間後再び病室を訪れると患者さんはぐっすり眠ってくれていました。

この例は極端かもしれないですが、言葉のかけ方1つで人との無駄なトラブルを避けることができます。

それは、健常者でも病人でも同じことが言えると思います。

それに私もネガティブな言葉を使わなかったので私自身もそれほど気に病むこともありませんでした。

つられて私も怒鳴り返していたら、真夜中に大げんかになり騒ぎになって嫌な思いをしたでしょう。

今となってはナースあるあるなエピソードの1つとなりました。

(こういうことする患者さんは時々います。ホラーです。)

それでもやはり人間ですから腹が立ってついつい言い返してしまうことはあるのですが・・。

あなたもネガティブな感情を抱いたとしてもなるべく優しい言葉、行動をとるように心がけるよう気をつけましょう。

Mayumi Grown Woman

主にいじめ・心理的虐待による人間関係のストレスを抱えているあなたがセルフカウンセリングして、心を癒していける本を紹介しています。

0コメント

  • 1000 / 1000